駅の歴史

現在の横浜駅付近は幕末まで海の中であり、明治維新直後に高島嘉右衛門らが埋め立て事業を行い、鉄道が敷設された。海はその後も現在の西口近くに「平沼」として残った。

1872年6月12日 - 品川駅からの鉄道路線が開通し、横浜駅が開業。日本で最初に開業された鉄道駅の一つで、現在の桜木町駅に相当。
1887年7月11日 - 横浜駅- 国府津駅間が開通。新橋駅方面と国府津駅方面を直通する列車は当駅で進行方向を反転していた。
1898年8月1日 - 東海道本線スイッチバック解消のために横浜駅を経由しない短絡直通線が開通。横浜以西への直行優等列車は、横浜の代わりに上りは程ヶ谷駅、下りは神奈川駅停車とし、横浜 - 程ヶ谷間を連絡する小運転列車が設定。
1901年10月10日 - 短絡線上に横浜の人の利便を図って平沼駅(現在の横浜駅に程近い位置)を設置。優等列車神奈川駅と程ヶ谷駅に代わってこの平沼駅に停車。
1914年12月20日 - 京浜間での電車運転開始に伴い横浜側の仮終着駅として高島町駅が開業。
1915年8月15日 - 東海道本線の横浜通過を避けるため、現在の地下鉄高島町駅付近に横浜駅が開業。横浜駅桜木町駅に改称。平沼駅廃止。高島町駅横浜駅京浜線ホームとなる。
1923年
9月1日 - 駅舎が関東大震災で焼失。
9月7日 - しばらくの間仮駅舎を設置して営業。この頃に平沼が完全に埋め立て。
1928年
5月18日 - 東京横浜電鉄線(現在の東急東横線)が開通。
10月15日 - 横浜駅がさらに北側、現在地に移転。東海道本線を現在のルートに変更。神奈川駅を廃止。
この時、横浜駅には汽車線ホームのみが設置され、京浜線ホームは設置されていなかった。そのため、駅の東口に京浜線仮ホームを設置した。また2代目横浜駅も、当駅構内扱いの高島口乗降場として残された。
1930年
1月26日 - 京浜線 横浜〜桜木町間経路変更、横浜駅に京浜線ホームを設置。高島口乗降場閉鎖。
2月5日 - 京浜電気鉄道線(現在の京急本線)が開通。
1933年(昭和8年)12月27日 - 神中鉄道線(現在の相鉄本線)が開通。現在の西口は砂利置き場であった。
1945年(昭和20年)5月29日 - 横浜大空襲により駅設備の大半が焼失。
1957年(昭和32年)12月9日 - 北側自由地下通路供用開始。
1959年(昭和34年)7月16日 - 横浜市トロリーバス横浜駅西口に乗り入れ。
1962年(昭和37年)11月23日 - 東急東横線ホームが島式1面2線から変則相対式2面2線に変更。
1965年(昭和40年)10月1日 - 「みどりの窓口」開設。
1967年(昭和42年) - 東急東横線ホームが変則相対式2面2線から相対式に変更。
1968年(昭和43年)8月31日 - 横浜市電横浜駅西口電停が廃止。
1971年(昭和46年)3月20日 - 横浜市電横浜駅前電停が廃止。
1972年(昭和47年)4月1日 - 横浜市トロリーバス廃止。
1974年(昭和49年)
2月8日 - 相鉄線ホームの改築工事完成(地上2階の4面3線に)。
5月26日 - 京急線ホームが変則相対式2面2線から島式1面2線に変更。
1976年(昭和51年)9月4日 - 横浜市営地下鉄3号線が開通。
1980年(昭和55年)
10月1日 - SM分離(東海道線横須賀線の分離運転)により、横須賀線は現:東海道線ホームから、現:横須賀線ホーム発着となる。
11月7日 - 東口新駅舎・東西自由通路供用開始。
1985年(昭和60年)3月14日 - 横浜市営地下鉄3号線横浜駅 - 新横浜駅が延伸開業。中間駅となる。
1986年(昭和61年)11月1日 - 国鉄駅での荷物取り扱いを廃止。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
1995年(平成7年)4月19日 - 横浜駅異臭事件が発生。
1999年(平成11年) - 関東の駅百選に選定。
7月31日 - 京急線の白紙ダイヤ改正による京急蒲田-新逗子間の急行を廃止。
2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本ICカードSuica供用開始。
2004年(平成16年)
1月31日 - 東急東横線当駅 - 桜木町間を廃止し、のりばを地下化。きた通路・みなみ通路の供用開始。東西自由通路を「中央通路」に名称変更。
2月1日 - 横浜高速鉄道みなとみらい線が開通し、東急東横線との相互直通運転を開始。
2006年(平成18年)7月22日 - 京急線ホームが島式1面2線から変則相対式2面2線に変更。32年ぶりに上下方向別単式2面2線の構造に戻る。
2007年(平成19年)4月28日 - 横浜市営地下鉄ホームでホームドアの使用を開始。
2010年(平成22年)5月16日 - 京急線ダイヤ改正により、エアポート急行の運行を開始。

▼駅周辺大改造計画
老朽化した建物を解体し高層ビルなどによる横浜駅や駅周辺の一体再開発を目指す。現在は地下で結ばれている東口と西口方面を駅ホーム上空の2階部分で直線に結び、駅前広場や待ち合わせ場所の整備、屋台村の設置、中央通路とダイヤモンド地下街の接続、水上飛行機の発着駅整備、首都高速道路の壁面緑化、河川の有効活用や河川沿岸の整備などを目玉に横浜港開港150周年である2009年に計画がとりまとめられた。開発プロジェクト名も一般公募され、「エキサイトよこはま22」となった。全体の完成は計画策定から20年後を目処にしている。

横浜市都市整備局 エキサイトよこはま22
2010年1月、「エキサイトよこはま22」の横浜市案による20年後の横浜駅周辺を表したイメージ映像が横浜市都市整備局のサイトなどで公開された。この映像は今後の計画検討の際のシミュレーションツールとして利用される予定である。

2010年8月、JR東日本と東急による共同開発計画が発表された。横浜シァルとエクセルホテル東急を建て替え上層部にオフィス、下層部に商業施設などが入る。また、JR線の上部にも8階部まで商業施設棟が作られる計画。建物の高さは約195mの33階建てとなる方針で、2011年着工予定、早ければ2019年の完成を目指す。